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治療の目的は患者さんのゴールを達成する事 Goal-orientedな治療を!
今回はJ1春山高毅先生からのプレゼンです。「治療の目的は患者さんのゴールを達成する事 Goal-orientedな治療を!」が重要なメッセージでした。食思不振を主訴とする高齢者が原因精査目的に紹介されてStageⅣの末期がんの診断となりました。ACP(Advanced Care Planning)とは? ─その必要性─が考察されました。
本例では多職種を加えてACPが実施されて、患者さんの望み(=治療のゴール)は 「家で苦痛なく過ごすこと」であることが確認されます。PPI(Palliative Prognostic Index)が考察されて、患者さんはご家族を交えたdiscussionの後にご自宅に退院されます。振り返って、そもそも何のための治療? と考えて、プロシージャー指向(Procedure-oriented)でなくゴール指向(Goal-oriented)であるべきだとの結論です。
今回も大変勉強になりました。春山先生ありがとうございました。
<伊東ベテランズ・川合からの報告です>
引用:
(1)平岡栄治・則末泰博,終末期ディスカッション, メディカル・サイエンス・インターナショナル,2021
(2)聖隷三方原病院,聖隷三方原病院 症状緩和ガイド, http://www.seirei.or.jp/mikatahara/doc_kanwa/index.html
(3)三鴨廣繁ら. The Japanese Journal of Antibiotics. 2007. 60, (4) ; 200-205