放射線室
Radiation
- 医療技術部
- 放射線室
ご案内
放射線室では主に画像診断を目的とした検査や、血管造影(アンギオ)による検査、治療のサポートをおこなっています。
検査内容は一般撮影、マンモグラフィ、回診用X線撮影装置、CT、MRI、骨塩定量、X線透視撮影をおこなっています。
アンギオでは、脳、冠動脈(心臓)、腹部血管の検査、治療、中心静脈アクセスポート皮下埋め込み術をおこなっています。
スタッフ紹介(2023年4月1日現在)
スタッフ | 人数 |
診療放射線技師 |
10名 男性:6名 女性:4名 |
※女性技師がマンモグラフィ撮影に対応できるように勤務体制を整えています。
施設・設備紹介
一般撮影
一般撮影はX線を利用して体内の骨や組織、臓器などの透過像を画像にして観察する検査です。胸部撮影では肺の状態や心臓の形態、大きさ等で診断します。腹部撮影では一部臓器の形態や、腸内ガスの状態、結石像などから診断します。骨の撮影では骨折はもちろん、関節の形や間隔などから病気を診断します。
撮影対象部位に金属、プラスチック、湿布、サポーター、カイロなどがある場合は外していただくことがありますのでご了承ください。
一般撮影室2部屋 病棟回診用ポータブル撮影機2台
マンモグラフィ撮影装置
乳房撮影(マンモグラフィ)では触診ではわからない数ミリ程度の乳がんを捉えることが可能です。ここで撮影されたX線写真を元に、より詳しい検査が必要かどうか診断しています。検査は女性技師が対応しています。
※体動困難な患者様や緊急時には一時的に男性技師も対応に加わる可能性もございます。
X線透視装置
本院では1階健診センターと2階TV内視鏡室で計2台のX線透視装置を使用しています。ERCP、胃透視、ドレナージ、イレウス管、整復術など様々な検査・治療を行っています。
令和5年度5月に2階透視装置を更新しました。最新透視装置は従来装置よりも低被ばくかつ高画質の画像撮影が可能となりました。
CT(コンピュータ断層診断装置)
CT検査はX線とコンピュータを用いて、輪切りの画像を連続して写すことで身体(頭部、躯幹部、四肢)の内部構造を精密に調べる検査です。当院ではSIEMENS社製 definition FLASH (2管球CT)とSOMATOM go.Top(64列CT)の2台で対応しています。心臓(冠動脈)の撮影もおこなえる装置となっております。2台のCTそれぞれの特色を生かし検査目的ごとに撮影室が変わることがございます。ご了承ください。
MRI(核磁気共鳴画像)
SIEMENS社製Aeral1.5T(1.5テスラ)1台で運用しています。
MRIは磁気共鳴断層画像診断装置のことで、強い磁場と電波を使って体のいろいろな角度から断層像を撮影します。
MRIで使われる磁場や電波は、普通の場合は人体への影響はありません。ただし、心臓ペースメーカーや脳動脈クリップ等が体内に埋め込まれている場合はこの検査を受けることはできません。検査時間は通常、20-30分ほどかかります。br
MRIの特徴として、CTでわからない早期の脳梗塞の発見や、造影剤を使わなくても血管を写し出すMRAという検査が可能です。
撮影対象部位でなくとも金属の持ち込みは禁止です、補聴器、ペースメーカー、腕時計(スマートウォッチ)、スマホ、財布、ペン、ネックレス、ピアス、増毛パウダーなど金属かわからないものは必ず技師に確認していただくようお願いします。
骨密度(骨塩定量検査)
骨塩定量の検査とは、骨にX線を照射してその減弱の度合(吸収係数)を測定し、基準値と比較・校正して骨塩を求める検査で、主に骨粗鬆症の診断に用いられます。
骨粗鬆症になられた場合でも、通常のX線写真では骨塩量が30%以上低下しないと所見が表れないといわれています。X線で診断のつかない骨粗鬆症の診断の為、骨塩定量の検査が広く用いられるようになりました。検査は通常、腰椎・大腿骨頚部を測定し、検査時間は5分程度で終了します。
アンギオ(血管造影)
アンギオとは、血管にカテーテルと呼ばれる管を挿入して、造影剤を管から流して撮影することです。当院では頭部(脳)、腹部(主に肝臓)、心臓(冠動脈)等の撮影検査をおこなっています。アンギオをおこなうことにより、動脈瘤やがん細胞、血管の狭窄等の大きさや位置を確認することができます。また、これらの病変に対してカテーテルによる治療(IVR)もおこなっています。この治療は外科的手術と異なり、胸や腹部を切開せずにおこなえるため、体への負担のとても少ないことが特徴です。
その他(取り組み)
2022年度高額医療機器の共同利用実績
- CT検査 617件
- MRI検査 1015件
- 骨塩定量 6件